葬式とは、人生の最後の儀式であり、最も尊ぶべきものです。
ですからわたしたちは亡くなられた方に対して、成仏を祈り、心をつくして供養します。
しかし葬儀とは用意するべきもなく、突然訪れるものです。
「この先如何したら良いのかわからない」、「お寺との付き合いも無くお寺に直接お願いすると高い布施と高い戒名料を取られてしまうかもしれない」。それならまず葬儀屋にお願いしよう、というのが現在の葬儀事情だと思われます。
では葬儀で一番大切な事は、何なのでしょうか?
仏教の教えによると、『中陰』という世界があります。
この中陰とは
・生有(母胎に宿る瞬間)
・本有(生まれてから死ぬまでの生涯)
・死有(死んで次の中有に移る一瞬)
・中有(死んで次の生有に移るまでの期間)※「有とは存在を意味します」
このように私たちの目には見えませんが、亡き魂は生きた人間と変わりない生活が存在しているのです。このとき私たちの娑婆世界から送られる追善供養・お経の功徳は故人にとって何よりの喜びになります。この意より位牌や塔婆等に亡き人の魂を移し、そこにお経を御上げして供養を行うという行為があるのです。
当寺では、通常の先祖供養を始め、諸事情により供養したくても供養が出来無いなど、「想い」を捧げたい方の供養を受け付けております。「死」への悲しみ・「亡き人」への供養を心から願う方、当山御寶前において「お経」を御上げし供養の志を捧げます。
永代供養とは、本来お寺が預かった故人のお骨は命日により、1日から31日まで過去帳に明記し、毎日のお経のお勤めの中で、毎月命日の中で365日供養されるものです。お寺の檀家制度の中においては、この永代供養はお寺が行うのが絶対条件なのです。
過去帳とは、仏具の1つで故人の戒名(法号・法名)・俗名・死亡年月日・行年などを記しておく帳簿です。この過去帳を毎日めくることで故人の命日(月命日・祥月命日)を確認し、追善供養または謝恩します。
しかし現在では、「永代供養」や「過去帳」という言葉は、多くの墓園業者や寺院のビジネス用語として使われることが多く、永代供養の契約をした方が「永代」という言葉を誤解して霊園業者とのトラブルなどが発生する事がよくあります。
実際には 10回忌・30回忌・50回忌までといった内規がある場合や、墓を継承すべき子孫が改宗などで檀家を辞めるなどして信仰を離れた場合は、永代供養の契約が破棄されることが定められている場合が多く、言葉どおりの「永代」ではなくなってしまうのです。また、霊園の倒産や寺院の廃寺などにより墓が消滅に追い込まれることもあり、この「永代」も保証されるわけではありません。
はたしてこの語句に示される「ビジネス用語」ではなく、真の永代供養が行われている霊園・寺院どの位存在するのだろうか? この事を踏まえた上で供養を依頼する側が、今一度考える必要があるのではないでしょうか?
妙信寺正面入口 | |
屋外には、駐車場や水子観音、屋外墓苑、観音廟(合祀墓)があり、花壇や休憩所もあります。 | |
屋内には、本堂をはじめ納骨堂や客殿、休憩室なども完備しております。 |