―先祖を護れる寺として―
布教活動をして、信者が増えていく中で「最後は日浄上人のもとで……」という信者の方の声が多く聞かれるようになった。
その開基上人も平成10年7月15日に御遷化された。
下末吉の本堂も建立して十六年が経ち、未来永劫この妙信寺を続けていくには手狭になってきた。
現住職の善信上人は「今までの妙信寺は檀家というものがなく、ご信者だけでした。ご信者さんというものは、住職個人の人柄などに信仰を求めるものが多く、その代一代でお寺を離れてしまうことが多い。なんとか先祖を護れる寺を創って、永くお寺と御縁をもっていただけるお檀家さんをつくりたい」という発願のもと、昨年お寺を移転、新本堂を建立された。
新しい地でご住職は、「信者から檀信徒にしていきたい。これからも、ご信者獲得の布教活動はするけれども、ご信者はその代で、特にカリスマ性のある人についていく。それだけではなく『依法』という法の部分を重要にしていきたい。」と話された。
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