8月6日 送り火の会 開催いたしました。
本年夏に新盆を迎えられるご家族にご案内し、
愛する故人に対して生前伝えられなかった想いや近況報告を
皆の前でお話しいただき、最後には白木位牌を自らの御手で燃して頂く会です。
今年で3回目の開催になりましたが、今年も多くのご家族にご参拝頂きました。
毎会ご家族が故人様に向き合う姿とその発言からは多くの学びを頂いております。
この会の原点は「グリーフケア」の学びであり、
グリーフ=人を亡くした際に心に生じる苦痛や悲嘆
ケア=治療、緩和
グリーフケアは同じ悲しみ、苦しみにある者同士がその想いを話し、
そしてそれを聞き共感を得ることで痛みや苦しみが緩和されるという原理から、
新盆という日本古くからの故人を送る供養行事に合わせて開催しております。
新盆をお送りするご家族は、愛する人を亡くして1年未満の方ですので、悲しみ苦しみの渦中に居られる方も多くおられます。その方たちの明日を生きる小ささ一助となれれば、というのがお寺の思いであります。
故人様にご家族の想いが届いているかどうかはわからないのが現実ですが、
故人様に対し、参加者が感謝の想いをお伝えできたということに疑いはありません。