7月 17日午前午後、18日午前午後
計4座に分け 盂蘭盆法要を厳修しました。
お盆の法要ということで、
お盆の意味、由来について毎年の如くお話させて頂きました。
「お盆」の意味は?
と子供たちに尋ねてみても、
夏休み!海!スイカ!キャンプ!
等と楽しく愉快なワードの返答しかありません。
本来は「逆さづりの苦しみ」と知るとゾッとしますね。
私も初めて知った時は同じ気持ちでした。
元々、お釈迦さまの弟子の僧侶(目連尊者)が母親を亡くした際の説話からなります。
目連尊者の母親が地獄界(正式には餓鬼界)に堕ちてしまい、
その地獄界の母親の苦しみを例えた語がウランバーナー(盂蘭盆=逆さ吊りの苦しみ)であります。
その母親をウランバーナ―(盂蘭盆=逆さ吊りの苦しみ)から救出しようと、
一年の真ん中に当たる夏の時期に沢山の僧侶を招き供養法要をしました。
この説話から「お盆」の習慣が始まりました。
一見、「ウランバーナーの苦しみから救う」という方に視点を当ててしまいがちですが、
因果の「果」ではなく「因」に注目する、ということも信仰心の一つであります。
では何故この僧の母親は地獄に堕ちてしまったのでしょうか。
それは生前の「悪業」です。人に対して大変いじわるだったそう。
人間誰しもが生まれながらに持ち合わせている「いじわるの心」
人間の魂には漢字の如く「鬼」が潜んでいるのです。
もしかすると、お盆は誰しもが地獄に堕ちる可能性があるのよ。
と先祖様が示唆してくれているのかも知れません。
人間の心を巣食う鬼=「欲」を退治すべく
このお盆の時期にも「鬼は外」が必要なのかもしれません。
昔からの格言「人に優しく 自分に厳しく」を一日でも実行してみましょう。
私も「人に厳しく 自分に優しく」の日々をを戒めます(+o+)
合掌 善隆