7月21日、盂蘭盆法要を厳修しました。
例年、この日は「盂蘭盆」の由来についてお話させて頂いております。
「お盆」という言葉は略語で、正式には盂蘭盆といいます。
盂蘭盆の元はインド語でウラーバーナー(逆さ吊りの苦しみ)といいます。
元々、お釈迦さまの弟子の僧侶(目連)が母親を亡くした説話からなります。
目連の母親が地獄界(正式には餓鬼界)に堕ちてしまい、
その地獄界の苦しみを例えた語がウラーバーナー(逆さ吊りの苦しみ)であります。
その母親をウラーバーナ―(逆さ吊りの苦しみ)から救出しようと、
一年の真ん中に当たる夏の時期に沢山の僧侶を招き供養法要をしました。
この説話から「お盆」の習慣が始まりました。
故に「盂蘭盆法要」というのです。
お盆というと世間一般的には、夏の連休のイメージですが、
実は昔を辿ると先祖様を逆さ吊りの苦しみから救ったことから始まっているのです。
なのでこの意味合いを元に現代では、
先祖様がウラーバーナー(逆さ吊りの苦しみ)に遭わない様に、
どうか天国に居られます様に。という供養でもあるのです。
お盆の元の意味を考えて頂き、
お盆の連休の際には、
ご自身の先祖様と心から向き合う時間にも当てて頂きたいと思うのです。
先祖様方はきっと我々僧侶の唱えるお経よりも、
ご家族ご友人など、生前親交のあった人等に唱えて頂くお経の方が、
歓喜してくださると信じてます。
これから暑い暑い夏がやって参りますが、
皆様お体にはくれぐれもご留意くださいませ。