5月3日 福寿稲荷大善神祭を厳修しました。
福壽稲荷様というのは、普段は御宝前右に安置されている当妙信寺の守護神であります。
年に一度このお祭りの日だけ御宝前中央に移動頂き、皆で当神様に感謝御礼を伝える法要であります。
そして、この福寿稲荷祭の折には、各家庭に祀られている守護神をお持ち頂き、各家庭の守護神にも日々の御礼のお経をあげさせて頂きました。
昨年の今日はまだコロナは「新型インフルエンザ等感染症」でありましたが、
今年は5類感染症になった後ということもあり、長年続いてきた「コロナ禍」という雰囲気がなくなりご祈祷時も大衆と向かい合い、マスクなしでお経をあげられるようになりました。
法要後には本年97歳になる先代住職より乾杯の挨拶を頂き法要を締めくくりました。
2年ほど前から痴ほう症が入り調子の善し悪しがありますが、この日はとても調子が良く大きな声でお題目を一緒に唱えておりました。こうして高齢になっても一緒に唱題修行ができるのも福寿稲荷様の大きな大きなお力だと感じました。
挨拶時に文脈こそ定まらないですが「ありがとうありがとう」と述べており、この「ありがとう」が衷心より出されているものだと誰しもが感じたことと思います。どうか来年のこの日も皆の前で乾杯の挨拶してほしいなと、孫目線でお祈りした次第であります。
その後は場所を川崎駅に移し久しぶりに懇親会を催しました。
開基日浄上人のお言葉「法要後には供養の席を設けなさい」
を久々に実践でき、乾いた喉を潤しながら日頃の他愛ない話で盛り上がりました。
約4年振りに通常の「福寿稲荷祭」を厳修できたかと思います。
「普通こそが何よりも尊い」という事を強く感じた一日でした。