10月15日 日蓮聖人第742遠忌 御会式法要を厳修しました。
妙信寺ではお会式法要の際は手作りの桜の花で本堂内は賑やかに荘厳されます。
この桜の花は日蓮聖人が亡くなられた10月13日に季節外れの桜の花が咲いたという故事に因み日蓮門下寺院ではお会式の法要の際には堂内に桜の花をお供えします。
他の寺院では中々目にする事のない、「手作り」の桜の花ですが、このお花を作るのにも幾日もかかります。これらは檀信徒有志の方々に休日にお寺までご足労お手伝い頂き一つずつ思いを込めて作成致しました。皆で思いを込め作成した桜の花で満開のお堂はとてもとても心が暖かくなるのを感じたのは私だけではないはずです。
そんな真心のこもったお堂で有縁寺院様、檀信徒様とともに報恩感謝のお題目を日蓮聖人に捧げられたこと心より嬉しく、有難く感じます。
法要前には大聖人の御遺文「報恩抄」の一節、
「極楽百年の修行は、穢土の一日の功に及ばず」
を用いてお話させて頂きました。
どうしても人間は人生の岐路に立つと楽な方を選択してしまいがちですが、
大聖人が、「極楽の修行<穢土の修行」と述べられている様に、「楽<辛」を選択できるよう
大聖人の「身軽法重」の弘教精神を身に案じ、私も精進を致す所存です。
年の瀬に向け、慌ただしくなってくる季節ではありますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
合掌 善隆 記