令和5年8月1日(火)午後1時より、ほうろく灸祈祷法要を厳修いたしました。昨日の猛暑とは打って変わり、午前中は晴れていましたが、午後からは空模様が怪しくなり、雷鳴も響き大粒の雨も降り始めました。そのせいか気温も五度位下がり涼しく感じられました。
ほうろく灸祈祷法要では、「ほうろく」と言う素焼きの皿を、経文が書かれた紙と共に、頭に乗せ、もぐさの灸を据え、暑気払いや、身体健全、病気平癒等の健康祈願をいたします。
ほうろく灸祈祷法要の前に住職より、季節の変わり目を指す土用(辰、未、戌、丑)、特に丑にまつわる説明がありました。丑三つ時や、鬼門に当たるのが丑寅の方角(北東)であること等、丑についての説明がなされ、季節の変わり目である土用は体調を崩しやすいので「う」が付く食べ物、特に夏の土用の丑の日には「うなぎ」等を食する習慣が根付いたとの解説がありました。
いつもの読経(方便、自我偈、神力偈、咒陀羅、お題目、此要)の後、ほうろく灸祈祷法要では二座に分かれて実施されました。住職、副住職による自我偈読経、お題目太鼓が打ち鳴らされる中、檀信徒の皆さまは、お皿を頭より少し浮かせたり、ハンカチ等を頭とお皿の間に当てたりして、それぞれ熱さ対策をして修行を受けておられました。さぞや心身ともにスッキリされたことと存じます。檀信徒の皆様大変お疲れ様でした。 合掌 善徹記