6月1日 月例祈祷会を厳修しました。
徐々にマスクを外されている方も増えてきて、妙信寺の法要はコロナ前の形態に戻りつつあります。
本日は南無妙法蓮華経の経題の中にも説かれている「蓮華」についてお話させて頂きました。
「蓮華」とは猛々しい高い山に生息する植物でもなく、澄み切った綺麗な水の中から根を張る花でもなく、泥の沼地から根を張りそこから養分を摂取し花を咲かせます。
この生き方、在り方がとても大切なことを教えてくれます。
「不染世間法 如蓮華在水」
→蓮が泥沼の中から美しい花を咲かすように、人は汚れた世俗を生きていても清廉な生き方を出来る
という法華経の教えです。
昭和平成の頃のように「常識」と一括りで言いにくくなってしまった時代ですが、現代こそ蓮華のように「周りに染まらず」という生き方、在り方の大切さを学ぶべきかと思います。
、、、かと言って、周りに全く馴染まず自分勝手に信仰だけで生きてしまうのとはまた違うのですけれどもね。
「真俗円満」→仏道修行と世俗での生活を円満に。という意味です。
信仰一本にならずに俗世間とも円満に過ごす。要するに信仰だけでもだめですよってことですね。
合掌 善隆 拝