3月20日、21日 両日午前11時より疫病感染予防対策をとりながら春彼岸法要を厳修致しました。
20日の法要では雲一つない快晴な天気に恵まれましたが、翌21日には台風並みの暴風雨という対象的な天候下の法要でしたが、両日共に60名前後の檀家様にお参り頂きました。
昔、尼崎の修行場の先生によく言われた、
「信仰心というものは檀家様から習いなさい」
という言葉を衷心より実感しました。
私共は僧侶は彼岸や盆の行事の際、法要を営むことはしますが、
「御布施を包み、自らの時間を割き、悪天候の元、お寺に足を運ぶ」
という経験はありません。
このような特に悪天候の法要日の際には、
わざわざ電車やバスを乗り継ぎ、傘が曲がりながらも参詣頂く人生の先輩方にただただ頭の下がる思いでおります。
もしも自分が一般の家庭に生まれていたら、、、
と考えると、
「雨だからいいか」、「コロナだから」、、、
行かない理由なんていくらでも思いつくのに、それでも御足労、お参り頂いている檀家様方の行動そのものが信仰の生けた教科書であり、真の信仰心だなと感じた次第であります。
彼岸の時期になると、
「彼岸はあの世とこの世が近くなる期間ですので、
仏道修行を実践して沢山の功徳を積みましょう」
とどこのお寺さんでもご鞭撻されていると思いますが、
正にその仏道修行の実践を間近で檀家様に教えて頂き、
ふと昔の師に言われた言葉を思い出し自らを戒める良き修行の彼岸となりました。
合掌 拝