3月1日 御祈祷会を厳修しました。
始めの挨拶で、令和2年度の遠寿院荒行堂が無事終了したことのご報告と御礼の挨拶をさせて頂きました。例年とは違い、疫病流行、緊急事態宣言下の中、大変緊張感のある荒行堂でしたが、御陰様を持ちまして、誰一人としてコロナにかかることなく、成満の日を迎えることができました。
思い返して見ると、「コロナ」という未知の病原体が現れてから、約一年になります。
世の中は昨年のいまと比べて大きく様変わりしていまいました。
特に飲食店経営者、従業員の方々に於かれましては、何とお声をかけてよいのか分らないほど、ひっ迫した状態が続いていると拝察致します。
一歩外に出てみれば、どこを見回してもマスクマスクマスク、、、
マスク越しでは表情が読みとれない為、会話をしていても意思疎通が中々できません。
マスクの内が曇っているだけならまだしも、、
この疫病流行下、心の内まで曇ってしまうことほど恐ろしいことはありません。
終わりなきトンネルを歩き続ける事ほど、辛いことはないですが、今人類はその最中にあります。
まだまだ先の見えない真っ暗なトンネルの最中ですが、自身の心の中の灯だけはしっかりと灯しながら、前を見て歩いて行きましょう。私たち僧も皆様と同じように法華経を信じ唱え、灯の油となれるよう精進して参ります。
今月はお彼岸です。
合掌 善隆