4月1日の月例祈祷会の際、『四条金吾殿御返事』を御拝読、解説致しました。
4月8日(釈尊降歎誕会)花まつりも併せて行いました。
『四条金吾殿御返事』
仏の御心はこの文字に備れり。たとへば種子と苗と草と稲とはかはれども心はたがはず。釈迦仏と法華経の文字とはかはれども、心は一也。然ば法華経の文字を拝見せさせ給は、生身の釈迦如来にあひ進らせたりとおぼしめすべし。
現題語訳
仏の御心はこの法華経の文字に備わっているのである。例えば種子と苗と、草と稲とは形は変わっても、その心に違いはないように、釈尊と法華経の文字とは形の相違はあるけれども、本質は全く同じである。したがって法華経の文字を拝見する時には、生身の釈迦如来にお会いしているのだと思わなければならない。