法要の中で開目鈔を拝読 解説しました。
天台云く「今我が疾苦は皆過去に由る。今生の修福は報ひ将来にあり」等云々。心地観経に云く「過去の因を知らんと欲せば、その現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、その現在の因を見よ」等云々。
「現代語訳」
天台大師は法華玄義第六で「今の私の悩み苦しみは皆、過去世の罪に由来します。今生に積んだ福報は来世に受けることになります」といい、心地観経には「過去世にどのような善因・悪因を積んだかを知ろうと思ったならば、それが現在にどのような結果となって現れているかを見なさい。また来世に善い結果が現れるか悪い結果が現れるかを知ろうと思うならば、現世で善因を行っているか悪因を行っているかを考えなさい」と述べています。