四信五品抄 濁水心なけれども、月を得て自ら清り。草木雨を得てあに覚あって花さくならんや。妙法蓮華経の五字は経文にあらず、その義にあらず、ただ一部の意のみ。初心の行者その心を知らざれども、しかもこれを行ずるに、自然に意に当るなり。 「現代語訳」 濁った水も月を浮かべて自ずと澄んでくるように、草木も雨にあって花を咲かせるように、妙法蓮華経の五字は単なる経文というのではなく、月であり雨の役目を果たすのであり、意味は理解できなくとも初心の行者は信じさえすれば法華一部の真意をおのずと体得することができるのです。 ツイート